2限 「社会」
講師:梶原壽治(株式会社 梶原製作所 代表取締役)
授業テーマ:高岡伝統の技が国宝修復
プロフィール:1951年高岡市生まれ。同志社大学文学部卒。
1902年創業の梶原製作所は、大型の仏像や美術品を専門に手がけ、彫刻家が作った原型を忠実な形で銅像にする。
鋳物業は分業で行われることが多いが、梶原製作所では鋳物の原型づくりから鋳造、仕上げまでの工程をすべて一貫して行う。作業工程はほぼ職人の手作業で行われ、伝統技法を守り続けている。
梶原さんのモットーは「一回一回が新しい挑戦」
国宝法隆寺釈迦三尊像を忠実に再現した再生プロジェクトでは、最大のパーツである177cmの大光背を鋳造、制作には1カ月を要した。これまで同社は札幌オリンピック聖火台や浅草寺の吊燈籠といった有名な銅器製品を数多く手掛けてきたが、同社名や産地名が表に出ることはなかった。このプロジェクトを通して高岡銅器のブランド価値をアピールしていきたいと語る。